ワンダーランド雑記

wonderland 【名詞】

a place or scene of great or strange beauty or wonder.
すばらしい、あるいは珍しい美しさ、奇観の場所や景色。

an imaginary realm of marvels or wonders.
驚異と不思議の、架空の王国。




歌詞の内容は、『どうしたら好きなひとの記憶に残れるか考えた人』の一人称目線の歌詞になっています。

が、

望んでも、『そういうふう』にはならない時のひとつの対処法という曲でもあります。

キミ=夢でも、憧れ描いた自分でもいいです。もちろんそのまま男でも女でも。

聴き方は自由に。楽しんで頂ければ嬉しい。
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Wonderland. 

『それは呪いに似てるキミの
声 匂い 姿』

可哀想な僕だけを観て
冷たくて僕を写さない目の
先には何があるの?
僕が知らないハッピーエンド?
絵本の中の話
幸せがそこには広がっている?

此処で散れば気付いて貰えますか?

脳が溶けそうだ
それが気持ち良い
毛穴の隅々まで行き渡れば
そう トロトロトロトロ
僕が終わっていく
それも気持ちいい
美しい微睡の奥で逝きそう
さ 死ぬまでの
快楽の先のWonderland

死にかけの僕だけを観て
不愉快な僕を写してる目の
中にだけ住んでいたい
僕が求めたバッドエンド
夢をみているみたい
泡立つ血溜まりが広がっていく

キミの記憶の底にコビリツキタイ

脳が溶けそうだ
それが気持ちいい
これが愛だとやっと解ったんだ
そう ドロドロドロドロ
僕が終わっていく
それも気持ちいい
静かな暗闇の気配で果てそう
さ 満たされた
快楽の先のWonderland

何も聞こえなくなってきました
安らかに止まる心の臓

僕が望んだワンダーランド。

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"僕"はキミの視界に禁じ手駆使して入ってやったぜ!記憶に残ったぜ!悔いはない!てきな勝手な納得をしていますが
その過程を踏んで最後、命を使って手に入れた"心の平穏"="何も聞こえない世界"が望んだワンダーランドだと締めくくります。

達成されない状態と現状。
簡単に言うと、この曲の主人公は叶わなかった、諦めた願いの着地点をそこに、死に求めた訳です。気持ちのざわつきに耐えられなかったのよといった感じでしょうか。

100or0で考えんなきもいわ!ドラマチックな独りよがりに酔ってんのかガキが!って印象な曲でもあるのですが、
絶望したときは視野が狭くなるもので、他人にはわかんねぇよ黙ってろ案件だとも思うのでよしという事で。

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PVでは効果音と英語のカットが世界観と歌詞の補足としてついています。

街の雑踏。
衝撃音は弾かれたのか引き金を弾いたのか。
倒れたら小銭がチャリンチャリン。
溢れる血なのか尿なのか。

『キミを手に入れる方法が、それしか思いつかなかったんだ』

命の終わりと止まる時計。
水に沈む死んだ後のイメージ。


2022年6月1日発売EP『Wonderland.』収録です。


半田ヰ夂葉〆

  

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